文藝PIERROT -4ページ目

文藝PIERROT

サブカルに光あれ

コスプレイヤーの友人に背が低ければ身長は作れると教えてもらったことがある。この「おっぱいのつくりかた」をみていると、おっぱいも作れちゃうんだなあとつくづく感じた。もうここまでくると忍者の技術だ。鼻を削れば、どんな顔にもなれる、ような。そんなるろうに剣心の般若を思い出す。何にでも化けられるってのは、今はお遊びだけれども、戦国時代なら素晴らしい戦闘技術だったんだろうなあ、と。

忍者の技術といえば、他にはパルクールがある。パルクールができていたかはわからないが、あれができれば忍者っぽい。確かに忍者っぽい。でも、忍者のスペックを考えると、薬学も精通しているから、医師免許も持っていて欲しいところなんだよな。あれ、こうなってくると、忍者って超ハイスペックだよね。すげえなあ。

結論、結婚するなら忍者に限るね。どうしてこうなった。

「すべてのジャンルはマニアが潰す」はブシロ社長の木谷氏の言葉。ブシロライブのイベレポを執筆しているときに、ちらりと見かけて呟いてみた。すると、龍波しゅういち氏がちょっと面白がってくれた。

感じているようだ。以前は「オタクの文化はオタクだけが楽しめればよいのだ」が主流だった。でも、今はもう日本総一億オタク時代である。大衆がオタク文化を楽しむようになった。自然と今までとは時代が変わりつつある。だから、オタクの文化も大いに変わっていくのだろう。

新なるオタクはどこにいくのだろう。ネットメディアはオタクを生きやすくし、よりディープなオタクの生き場所を奪った。たぶんそろそろ新宿ゴールデン街のBARたちばな診療室のような、そういう場所をリアルに作り出すのかもしれない。
フランケン・ふらん コミック 1-8巻 セット (チャンピオンREDコミックス)/秋田書店
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表紙が可愛らしい女の子なので、ほんわかした作品なのかなあと読んでみたのだけれども。人体改造版喪黒福造とでもいうような後味の悪いストーリーだらけで、肉体の断面まできっちり描き込まれててグロ満載で、とてつもなく惹きこまれてしまった。読むひとを選ぶ作品だろうなあ…、これ…。でも、ぼくはとっても気に入りました。8巻で終わってしまったのは残念でならない。

主人公・ふらんはフランケンシュタインであり、とてもカンタンにいうと人体のスペシャリスト。人間を切ったり貼ったり作り変えることはお手の物。仮面ライダーのパロディキャラもいる。ふらんは「命は大事にしなければいけない。救える命は全て救いたい」という”善意”で行動しているのだけれども、【生きてさえいればどんな姿でも気にしない】のだから必然的に真っ当な精神の人間にとっては悲劇的結果になりやすい。

ツイッターで「ズレてるひとは、ズレなければ生きてこられなかったのではないか」なんて旨のお話を見かけたところだったのだけれども、ふらんに関しては、そのズレゆえに天才的人体改造能力を手に入れているのかもしれないなあと感じた。ややホラーで、そこそこサスペンス。でも分類はギャグ漫画。とっても不思議な作品だよね。